急な退職・休職や繁忙期の増便により、「1ヶ月ほどドライバーを確保したい」と考える企業様も少なくありません。この記事では、1日単位で人材を手配する単発・スポット派遣ではなく、開始日と終了日を決めて一定期間の勤務体制を整える法人利用についてご紹介します。
- 採用が決まるまでの1ヶ月間、欠員を補いたい
- 繁忙期やキャンペーン期間だけ配送人員を増やしたい
- 新規ルートの立ち上げの初月を経験者に任せたい
ドライバー派遣は1ヶ月程度の利用も相談できますが、契約日数や業務条件によって対応方法が変わります。料金だけでなく、制度上の注意点、依頼前に決めておきたい条件、派遣会社の選び方を企業様向けに解説します。

1ヶ月のドライバー派遣は単発・スポット利用とは異なる
欠員補充や繁忙期への対応で、1ヶ月ほどドライバーを確保したい場合、勤務期間を定めて派遣を依頼することができます。たとえば、平日週5日のルート配送を1ヶ月任せる場合や、繁忙期のシフトに期間限定で人員を加えたい場面でよく利用されています。
1日単位のスポット手配とは異なり、1ヶ月以上の利用では、期間中の勤務日と担当業務をあらかじめ決めておくことが大切です。ルートの引き継ぎや勤務シフト、契約終了後の体制まで準備し、「いつからいつまで、何の業務を任せるのか」を明確にしておきましょう。
「1ヶ月」の日数によって制度上の扱いが変わる
企業と派遣会社が結ぶ派遣契約の期間と、派遣会社とドライバーが結ぶ雇用契約の期間は別のものです。日雇派遣に該当するかどうかは、派遣元とドライバーの雇用契約期間で判断されます。
30日以内の雇用契約で派遣される「日雇派遣」は、原則禁止されています。たとえば、雇用契約期間が30日なら日雇派遣に該当し、31日なら該当しません。例外要件もあるため、企業側で可否を決めず、開始日・終了日・勤務日を派遣会社へ伝えて確認しましょう。
「1ヶ月なら一律に利用できる」とは考えず、具体的な契約日と派遣元の雇用契約を確認する必要があります。なお、31日以上の雇用契約であっても、就労日が1日だけなどの場合は、社会通念上妥当とはいえないとされています。勤務日も含めて派遣会社へ相談しましょう。

1ヶ月利用が検討しやすい4つの場面
退職・休職による欠員を補う
ドライバーの退職や休職が突然決まり、後任の採用や社内異動が間に合わない場合があります。既存社員の残業や配車変更が長引く前に、後任が決まるまでのドライバーを派遣することで現場の負担を軽減できます。
繁忙期の増便へ対応する
食品、飲料、日用品などの配送量が一定期間だけ増える場合は、繁忙期に合わせたドライバーの増員のために利用することもできます。物量が増える日、使用する車種、配送件数、任せる便を整理して相談してみましょう。
新規ルートや新拠点の立ち上げを支える
新しい配送ルートや営業所の稼働直後は、必要人数や所要時間を見通しにくいことがあります。立ち上げ初月の人員を派遣で補い、その間に配車や人員配置を調整するために活用されることもあります。ルート変更が発生した場合の連絡方法も決めておきましょう。
採用活動と配送の維持を並行する
中型・大型免許や特定車種の経験を持つ人材が希望する時期までに採用できるとは限りません。そんなときに、派遣ドライバーで当面の配送体制を支えながら、直接雇用の採用活動を進めることもあります。期間終了前に採用状況を確認し、派遣期間の延長が必要か判断します。
単発ではなく1ヶ月利用を選ぶ利点
1ヶ月程度の利用では、体制を派遣会社と調整します。担当スタッフが固定されるかどうかは手配状況によりますが、継続勤務を前提にルートや納品ルールを引き継げるため、毎回ゼロから説明する手間を抑えやすくなります。
月間の勤務日とシフトを先に決めておけば、既存社員を含めた配車も組みやすくなります。派遣期間を、採用活動や繁忙期後の人員配置を整える時間として使うことも可能です。
初日は、派遣ドライバーの経験値に関わらず、自社のルートや車両、構内ルールなどの説明・引継ぎを実施しましょう。
1ヶ月利用の料金の目安
車種ごとの派遣料金について全国の下限と上限を基に算出した目安は、次のとおりです。
| 車種 | 1時間あたりの料金目安 |
|---|---|
| 小型2t | 1,700~2,750円 |
| 中型4t | 1,800~2,850円 |
| 大型 | 1,950~3,150円 |
これは企業が派遣会社へ支払う料金の目安であり、ドライバー本人の賃金とは異なります。実際の料金は勤務エリア、車種、勤務時間、業務内容などによって変わります※上記データは、2025年時点におけるアズスタッフの実績に基づきます。
1ヶ月分の総額を確認する際は、次の項目を派遣会社へ伝えて見積もりを依頼しましょう。
- 期間中の勤務日数と実働時間
- 深夜・早朝、残業、休日勤務の有無
- 交通費やその他費用の扱い
- 手積み・手降ろし、検品、回収などの付帯作業
- 契約期間中のシフト変更や追加勤務の可能性
予算を確認するときは、時間単価に一律の日数や時間を掛けるのではなく、実際の勤務予定を反映した1ヶ月分の見積もりを依頼すると確実です。見積書では、基本料金に含まれる範囲と、追加料金が発生する条件を確認しましょう。

依頼前に決めておきたい勤務条件
開始日・終了日・勤務日
開始希望日と終了予定日を具体的にし、週5日、特定の曜日のみ、シフト制など、期間中の勤務日も伝えましょう。30日以内の雇用契約に関する確認が必要になるため、勤務日を明確にしておくことが大切です。
車両と免許
普通車、小型2t、中型4t、大型など、使用する車両を伝えましょう。車検証の車両総重量・最大積載量と免許条件を照合します。冷蔵車・冷凍車、ウイング車、バスなど、車両仕様や同型車の経験を求める場合も派遣会社に共有しましょう。
ルート・荷物・付帯作業
出発地と帰着地、配送エリア、1日の件数と走行距離、荷物の種類や重量を整理します。手積み・手降ろし、台車での搬入、検品、伝票処理、ピッキング、フォークリフト作業まで含む場合は、その範囲と必要資格も伝えましょう。
勤務時間と引き継ぎ
出退勤時刻、休憩、残業の見込み、日勤・夜勤の別を明確にします。初日の同乗、ルート表、納品先ごとの注意事項、緊急連絡先も準備しましょう。限られた期間で業務に慣れてもらうため、誰が指示を出し、質問を受けるのかも決めておきます。
1ヶ月契約で確認したい更新・変更・終了条件
利用期間中に物量やシフトが変わる場合に備え、条件変更の連絡期限と手続き方法を確認しましょう。勤務日の追加や時間延長、業務範囲の変更は、派遣会社と契約内容を確かめてから調整しましょう。
契約終了後も人員が必要になりそうな場合は、延長を相談できる期限を確認します。予定より早く業務が終わる可能性があるときは、中途解約やキャンセルの条件も契約前に確認してください。
派遣スタッフが欠勤した場合の連絡先や、代替人員を相談できるかも確認事項です。期間、勤務日、変更方法、終了条件まで合意しておくと、1ヶ月の運用中に認識のずれが起こりにくくなります。

1ヶ月利用の派遣会社の選び方
ドライバー業務への理解があり、車種、免許、配送物、付帯作業までヒアリングしてくれる会社を選びましょう。登録者数だけでなく、自社のエリアと条件で手配を相談できるかも判断基準です。
開始を急ぐ場合は、具体的な開始日を伝えて可否を確かめましょう。配属後に、企業とスタッフの双方へ勤務状況を確認できる仕組みがあるかも判断材料になります。
派遣と並行して直接雇用も進めたい場合は、人材紹介にも対応している会社か確認しましょう。

問い合わせから稼働までの流れ
依頼から稼働までは、次の順で進みます。
期間が決まっていても、条件に合う人材が必ず確保できるわけではありません。開始希望日から逆算し、車種、勤務時間、業務内容など、外せない条件と調整できる条件を分けて相談しましょう。
1ヶ月のドライバー派遣はアズスタッフへご相談ください
アズスタッフは、全国対応のドライバー派遣サービスです。登録ドライバーは25万人を超えており、約1ヶ月の欠員補充、繁忙期の増員、新規ルートの立ち上げについてご相談いただけます。条件やエリアによって調整が必要ですが、最短2~3日で派遣スタッフを案内できるよう対応しています。
派遣だけでなく、人材紹介による直接雇用も相談可能です。1ヶ月の派遣期間中に採用活動を進めたい場合も、状況に合わせて人材確保の方法を検討できます。配属後は担当者が勤務状況を確認し、継続してフォローします。
まとめ
1ヶ月のドライバー派遣は、決められた期間と勤務日に沿って配送体制を補う法人向けの利用方法です。欠員補充、繁忙期、新規ルートの立ち上げ、採用までのつなぎといった場面で活用されています。
ただし、同じ「1ヶ月」でも、派遣元とドライバーの雇用契約が30日以内か31日以上かによって、日雇派遣への該当が変わります。企業側だけで判断せず、具体的な開始日・終了日を派遣会社へ伝えた上で調整すると安心です。料金、業務範囲、変更・終了条件、稼働後のフォローまで確認しておくと、期間限定の派遣を利用しやすくなります。


